春の小川

 先日、遅ればせながら、彼岸のお墓参りに実家へ行ってきました。当日は天候に恵まれ、道中春の一風景を目にしました。

 童謡に「春の小川」なる唱歌があります。「春の小川は、さらさら行くよ。岸のすみれや、れんげの花に、すがたやさしく、色うつくしく、咲けよ咲けよと、ささやきながら.....」。

 小川の岸辺には、「すみれやれんげ」ならぬ「犬ふぐりや土筆」が顔を出していました。これらの植物はどれも、俳句では春の季語となります。

 小生の生まれ育った故郷の名前は、「志々見」(しじみ)という村です。そのゆわれは、村を流れる小川に「蜆」(しじみ)がとれたことに由来しております。実際、子供の頃はズボンの裾を捲り上げ、蜆取りをした記憶があります。その「しじみ」の当て字として、「志を二つ見る」としたのは、なかなか洒落た命名だと思いませんか?果たして、その小川には今でも「蜆」が生息しているのだろうか?ちなみに、「蜆」もまたれっきとした春の季語なのです。

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