
青空の下紅梅見頃
あおあおと空やさしくも梅の香 今朝の新聞に、小松天満宮で紅梅が見頃との報があった。好天にも恵まれたため、今日さっそく出掛けることにした。 小松天満宮の祭神は菅原道真公。前田家は菅原道真を祖先と称したため、京都北野天満宮から御祭神を遷座する事ができたらしい。 菅原道真が大宰府に左遷されたとき、邸宅に植えてあった梅に「東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と詠んだのは余りにも有名。 小松天満宮には紅白合わせて約60本ほどの梅が植えられていて、ほんのりと梅の香を漂わせる。一方、参道には芭蕉の句碑「あかあかと日はつれなくも秋の風」があった。果たして、芭蕉はこの句をこの地で詠んだのだろうか?

大坂なおみ、全豪オープン優勝
大坂の強烈リターン春一番 大坂なおみが、全豪オープンで2年ぶり2度目の優勝の快挙を成し遂げた。ジェニファー・ブレイディを6-4、6-3で下し、4大大会通算4度の優勝となった。 大会後の対戦相手二人のコメントがいい。大坂のコメント「私のチームに感謝したい。隔離生活でも協力して支えてくれた。チームは家族同然。このトロフィーはみんなのもの。また四大大会で優勝できて、最高の経験になった」。 ブレイディのコメント「大坂がしていることは素晴らしいこと。若い女の子たちはこれを見て勇気をもらっていることでしょう。四大大会決勝を戦えたのは特別だが、私の日ではなかった。またここに立てるようにしたい」。 人種差別反対や女性の社会進出に関する発言でも注目されている大坂だが、プレイディの言う、「大坂がしていることは素晴らしいこと」に象徴されている様にも思える。

雪解
駆け上がるやうにも見えし雪解水 雪国に春が訪れ、冬の間に降り積もった雪がとけていくことを雪解と言います。 雪解は雪融けと表記することも可能ですが、俳句においてはもっぱら「雪解(ゆきげ)」の方が用いられてきました。 今年の豪雪からの解放感は、雪解と表記しなければ表現できないこともありそうでう。 雪解水、雪解川などのように、他の語とくっつけて用いることもできます。写真は犀川上流の「雪解」の景です。

死神
「死神」の落ちなど知らぬ受験生 週末、立川志らくの独演会に行ってきました。演目は「死神」。元はヨーロッパのグリム童話の話を初代三遊亭圓朝が日本に輸入し翻案したものと言われています。 資格もない人間が医者になるという突拍子もない話ですが、江戸時代では、医者になるのに資格は無く、多くの医者が存在したようです。 この「死神」という演目のサゲ(落ち)は死神が蝋燭を消すところにあります。噺家によってはサゲが全く違うようです。実際、志らくの師匠の談志は比較的シンプル。志らくはひとひねりあったように思います。 落語「死神」の時代には、医者になるのに資格は無かったようですが、昨日今日と二日間にわたり、日本では医師国家試験が行われています。コロナの時代に立ち向かうべく、医師の卵たちはちょっとしたハードルに立ち向かっているはずです。