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オノマトペと心太

 ヤマトコトバの母音の持つリズム、それが我々の頭の中を滑って、言葉の意味と内容が同時にスムーズに受け取れるのが、オノマトペ (擬声語.擬態語)です。 
 状態や心情など、音のしないものを音によって表す言葉。「ツンツン」「デレデレ」「ニヤニヤ」などオノマトペとは物事の声や音・様子・動作・感情などを簡略的に表し、情景をより感情的に表現させることの出来る手段として用いられております。

 特に日本語はオノマトペの種類が多く、俳句でもその重要性は高いようです。もしそれを使用せずに情景を表そうとすれば、より多くの言葉を必要としてしまうことでしょう。ぺんぺんとぺんぺんぐさは長くなり(青柳志解樹)。へろへろとワンタンすするクリスマス (秋元不死男)などがオノマトペを上手に使った俳句です。

 一方、冷たくてツルツルの食感がおいしい心太(ところてん)ですが、これは夏の季語です。なぜ「心太」と書くかご存じですか? この「心太」というのは、原料の天草を凝る藻(こるもは)と呼び、凝ったものを「こころふと」と呼び当てられたものです。その後「こころたい」、「こころてい」、「こころてん」を経て「ところてん」と呼ばれるようになったそうな。そこで一句、心太とオノマトペのみで俳句をしたためてみました。「つるつるつるりつるるんてん」......。

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