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『がきデカ』と『大阪弁の犬』

 昨日、山上たつひこ氏が当クリニックを訪問されました。山上氏を知らなくても、我々の世代では『がきデカ』の漫画を知っている人は多いと思います。主人公である日本初の少年警察官と自称するこまわり君と、彼が通う「逆向(さかむけ)小学校」の同級生やその周辺のキャラクター達で展開されるギャグ漫画が『がきデカ』です。

 『週刊少年チャンピオン』に、1974年から1980年まで連載されました。いわゆる「ドタバタもの」作品で、本格的ギャグ漫画の草分け的存在です。流行語となった「死刑」などのこまわり君の下品なポーズや、女性キャラ達のHなポーズのエロティシズム、頻繁に登場する動物たちの間抜けさなどは、劇画調のリアルなポーズそのものであり、画期的でありました。

 作者が大阪府育ちだったということもあり、ストーリー展開は正に吉本新喜劇そのものです。そんな山上氏の初の自伝が「大阪弁の犬」です。「がきデカ」誕生の裏側も明らかにされており、10月31日に単行本が発売されました。第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した「羊の木」の原作者のほか、小説家、随筆家としても知られる山上氏ですが、現在は、金沢在住であり、生活も長い様です。

 山上氏の現在の容姿・風貌は「がきデカ」の登場人物とはかけ離れ、芸術家の風体そのものです。訪問に際し、色紙を一枚書いて頂ました。山上氏が描いた「大阪弁の犬」が見詰める先に果たして何があるのでしょうか.......?

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