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日本庭園

 本日5月5日は「こどもの日」です。国民の祝日のひとつで「こどもの人格を重んじこどもの幸福をはかるとともに母に感謝する日」として1948年に定められました。ゴールデンウイークの終盤の今日は、とある日本庭園へ赴きました。

 庭園に「のとキリシマツツジ」を見かけました。「のとキリシマツツジ」とは、能登にあるキリシマツツジのことです。だからなに?ツツジの趣味の話?と思うかもしれませんね。でもそれだけではありません。一度見たら忘れられない色彩であり、それを育む能登に深く根ざした存在なのです。満開を見て心が動かない人はいないと思います。印象的な『深紅』の花色。人の心を魅了する「赤」。しかも個人の家にある庭木であることも他にない特徴です。のとキリシマツツジの花期は5月、特に5月上旬~中旬が見頃です。

 風土の象徴のとキリシマツツジは一軒一軒の名家や農家に守り育てられてきました。何世代も途切れることなく花を愛でる文化を受け継いでいます。たった10日しか咲かない花のための355日の手入れ、能登人の内に秘めた情熱を表す深紅の花なのです。能登の歴史と人間性をも示す「のとキリシマツツジ」は風土文化そのものです。継承に向けて、過疎高齢化は能登でも例外ではありません。何百年も当然のごとく受け継がれてきたものが、平成の現在を境に失われゆくのかもしれません。のとキリシマツツジの課題はそのまま地域を映す鏡なのです。花言葉は「燃え上がる愛」。

 種明かしをすると、この「のとキリシマツツジ」は、わが実家の庭先に咲くのとキリシマツツジであります。「こどもの人格を重んじこどもの幸福をはかるとともに母に感謝する日」、こどもの日の趣旨通り、母の愛に感謝し、過疎地能登を憂慮する1日でした。

 

 

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